のろわれてるかどうか。

デザイナーやクリエイターにとって必要なのは、完成とかオリジナリティなんてもんじゃない。のろわれてるかどうか。

以前蜷川幸雄さんに言われたことがある「ヨウジサン、のろわれてるね。」と”狂気”か、あるいは”のろわれてるか”ーそれ以外はスタイリストだね。ほうとうにどきん、とする服を作る人は、どこか呪われている気がする。何が会ったんだろう、この人と思わせるような。ニュージェネレーションと呼ばれるようなデザイナーたちの仕事ははこういう視点もあるね、こういう切り口もあるねという仕事が殆どで、腹の底から、魂の底からドカンと出してくるようなのがあんまりない。時代の軽さなのか、粋だねってのはあるけど。こんな状態が続いていくと服の重要性がどんどんなくなっていくような気がする。悲観的に聞こえるかもしれないけど、そういう意味で、これから僕がやらなきゃいけないとおもっているのは”服”を取り戻すというコト。流行とはファッションとかじゃなくて服を服自身ととして取り戻したい。

MR2001/12 ヨウジヤマモト