cinema do nomad

20111006-DSC_0140

ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム

港のスペクタクル建築×映画×音楽×アートプログラム

漂流する映画館 “Cinema de Nomad ”

日時:2011/10/1(Sat)- 2011/10/7 (Fri)

18:20 / 18:40 / 19:00 / 19:20 / 19:40 / 20:00 / 20:20 / 20:40 各回定員制

開催概要:

シネマドノマドは、横浜の街を映画館に変えてしまう試みです。5つの空間と5つの物語『5windows』を、街を「漂流」しながら体験します。

主催:NPO法人ドリフターズインターナショナル/港のスペクタクル2011実行委員会

■概要

「そこにしかないスクリーン」

映画館のスクリーンは「白くてフラット」が前提となっている。それはそれで見やすくて良いのだけれど、もっといろんな可能性があるはずだ。漂流する映画館の試みは、ここにしかないスクリーンを街の中にセルフビルドすることで、映像と身体の新しい関係を丁寧に生み出すものである。街の環境を新しい視点で捉え直したものや、身近で安価な素材の可能性を追求したもの。4つの不思議な映像空間を体験し再び映画館へと戻るとき、果たしてどんな感情がうまれるのだろうか。

■会場構成

nitehi

「映画を光の粒に変換する」

ダンボールを積層したスクリーン。映像はダンボールの小さな穴を通して、光の粒に変換される。水たまりに映る風景と人の関係のような、身体と映画の相互的で原始的な関係について考えた。

CROSS STREET

「縮小された映画館」

最初の映画館Kinetoscope(キネトスコープ)は、顕微鏡を覗き込むような装置だった。映画の観方を再考した小さい映画館。

日ノ出スタジオ

「アーチが縁取るスクリーン」

いつしかスクリーンは垂直な面が前提となっていた。高架下という特殊な環境を活かした仰ぎみるスクリーンに、一体どんな映像が映し出されるのか。

コインパーキング

「日常の中にあるスクリーン」

窓はそこではない場所の風景を映し出す、最も身近なスクリーンである。コインパーキングという街の新たな広場に、窓と向き合う場所を生み出した。

シネマ・ジャック&ベティ

4つの不思議な上映空間を体験し、最後に訪れる映画館ジャック&ベティで、果たしてどんな感覚が生まれるのだろうか。

■コメント

藤原徹平

『漂流する映画館』『5windows』によせて
『漂流する映画館』は映画館というハードを再定義する野心的な試みである。映画を観る

ということは、今現在、映画館という建築のビルディングタイプと分かちがたく結びつい

ている。しかし、映画館というビルディングタイプの栄枯盛衰を考えるとき、その関係に

疑いの目を向けても良いのではないだろうか。つまり、シネコンが単館映画館を衰退に導

いたというステレオタイプな定義を捨て、映画館それ自体がビルディングタイプとしての

変革可能性を要求していると定義してみたとき、今、勇気を持って、映画館を解体し、映

画を観るという行為を再構築してみるという今回の試みは、映画と建築の次の100年を

考える上で大変に有効だと考える。

そんな『漂流する映画館』の挑発的なコンセプトに対して、瀬田なつき(映画監督)と蓮

沼執太(音楽家)という未来を担う若き才能が、新作映画をつくるというこれ以上のない

対応で応えてくれた。映画『5windows』は、5つに分割されるということ、映画と音楽と

いう関係を問い直すこと、というイカツイ構造的なコンセプトがあるにも関わらず、大変

にカワイイ仕上がりになっている。体験そのものが全くもって新しくて、しかしそれがど

うしようもなく愛おしいオーラを持つということに、現代という時代が持つ可能性をとて

も感じる。

つまり次の文化革命は、悲劇でも喜劇でもなく、愛おしさを伴うチャーミングな瞬間とし

て現れるのではないだろうか。

noma

この街はかつてたくさんのミニシアターが建ち並び、映画好きが集う街だったと聞きました。けれど今の私たちには当時強烈な個性を放っていたこの街の姿をあこがれの眼差しで想像する事しかできません。

今、もう一度、映画を楽しむ人で溢れる街になるためには?

まだ見ぬものを見てみたい、その思いは私たちの大きな推進力です。たくさんの人を巻き込み、時にご迷惑もかけ、「まだ見ぬ街の姿を見てみたい」という思いは成長に成長を重ねてもうすぐ形になろうとしています。もしや、一番楽しみにしているのは自分たち自身かも?

梶原俊幸/シネマ・ジャック&ベティ支配人

「5windows」は体感型エンターテイメント映画である。黄金町には3Dのシネコンはないし、派手なアミューズメントもない。しかし、街が持つ景色、香り、におい、ざわめき、肌触りは格別である。映画館を飛び出し、「5」感をフルで刺激する、街が待ち望んだ映画である。

■プロフィール

藤原徹平

横浜国立大学大学院修了後、01年より隈研吾建築都市設計事務所勤務、現在同事務所設計室長。08年より横浜国立大学非常勤講師、09年よりフジワラテッペイアーキテクツラボ代表、10年よりNPO法人ドリフターズ・インターナショナル理事、東京理科大学非常勤講師。

noma(伊藤孝仁、藤末萌、森純平、徳山史典、西高秀晃、堀田浩平、冨永美保、小野圭介、戸崎友理、小金丸信光、佐藤拓真、二宮佑介、伊東鷹介、小山幸浩、寺田英史、横田裕希、梯朔太郎、河田將博、今野未奈美、五十嵐新一)

ドリフターズ・サマースクール1期生発の建築ユニット。伊藤孝仁、藤末萌 (横浜国立大学)、森純平(東京藝術大学助手)の3名により結成。建築を軸としながらも、縦横無尽に領域を超えて、街中にどんどんクリエイションを生み出していきます。現在増殖中。

シネマ・ジャック&ベティ

横浜黄金町に残る2スクリーンのミニシアター。旧作上映や監督・俳優特集、映画祭などが行われる横浜最後の名画座ジャック、単館系の新作ロードショー館ベティからなる。コアな映画ファンの心を掴む良質な作品たちを上映し、会員数は1000人を超える。1991年、建直しと同時に「横浜東映名画座」から現名称に変更して開館。建て直し前から数えると、60年の歴史をもつ。

主催:港のスペクタクル2011実行委員会/ NPO法人ドリフターズ・インターナショナル

後援:ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム / マザーポートエリア活性化事業認定事業 / 横浜市文化観光局

協賛:NECディスプレイソリューションズ / 旭ビルウォール株式会社 / 株式会社ペーパーワールド / 太陽工業株式会社 / IHI運搬機械株式会社

協力: NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター / 協同組合伊勢佐木町商店街

会場協力:シネマ・ジャック&ベティ/ nitehi works / CROSS STREET / 日ノ出スタジオ / momo / エコロシティ株式会社

クリエイティブディレクター:藤原徹平

空間設計: noma

制作:山崎真央(gm projects/AKICHI RECORDS)/ 工藤千愛子(gm projects)/ noma

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です